ソフトバンクの顧客情報漏えい,調査で見えたユーザーの“本音”

http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/OPINION/20040310/141185/
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/OPINION/20040301/140727/

[調査期間]3月8日までの7日間
[調査対象]Yahoo! BBユーザー1230人を含む3552人

Q.あなたがYahoo! BBユーザーだったとしたら,今回の情報漏えいを機に解約しますか。
全体:「解約する」28.1% 「解約しない」24.5%
Yahoo!BB利用者:「解約する]7.2% 「解約しない」46.9%

この結果をみると、下記の考察にある通り、面倒な手続きを強いられる解約を選択するユーザーは増えなそうですね。

私の周囲にいる何人かのYahoo! BBユーザーに聞いても,すぐに解約するという人はいない。私自身がユーザーだったとしても,すぐに解約しないかもしれない。何かと面倒な手間がかかるからだ。別のADSLサービスに乗り換えるには,まず解約手続きと新サービスの申し込み手続きが必要。3000円以上の初期費用もかかる。手続きやNTT局側の配線工事で数日から1週間はかかり,その間はADSLが使えない。

 プロバイダが変わればメール・アドレスも変わるため,友人にアドレス変更を通知しなければならない。人にもよると思うが,私ならこれだけの作業が面倒で使い続ける。加入者同士の通話が使い放題のIP電話サービス「BBフォン」に,親戚や友人などよく通話する同士で加入しているケースもある。この場合は,通話相手の電話料金にも影響が出るためもっと解約しにくいかもしれない。

 ユーザーは,その気になれば他社のADSLFTTH(fiber to the home)サービスに移行できる。ただ,移行先のサービスの魅力が相当大きかったり,移行前のサービスに大きな不満や危険性があると思わないと,乗り換えない人も多いだろう。これは,ユーザーの家までサービスを提供しているという通信サービスの特徴ではないだろうか。乗り換えにくい通信サービスを提供しているからこそ,通信事業者はセキュリティ確保や品質維持を徹底する責任があるはずだ。