光時代到来へ迷いはなかった 集合住宅営業に40年の強み

http://www.telecomi.biz/backnumber_tc/interview_tc_0403.htm

月刊テレコミュニケーション2004年3月号インタビュー記事より。
USENの強みについて。

有線放送で培った強みを生かす

−集合住宅向けはKDDIの参入や東京電力の専用メニュー開始などで、昨年後半から競争が激化してきましたが、先行するものとしてどう強みを発揮していきますか。

宇野 これは当社の歴史とも重なりますが、有線放送サービスは既存のビルや集合住宅へも入線・サービス提供しており、ビルの管理会社や集合住宅の管理組合との折衝や導入工事等の諸問題に対する長年の実績・ノウハウが蓄積されています。まさに、それをFTTH事業にも生かしていくということです。
 先行という意味では、集合住宅は特に先行者利益があると思います。最近になって、大規模物件では複数キャリアの回線を引き込むケースが出てきましたが、中小規模物件では、設備の設置スペースの問題等で複数キャリアの設備導入は難しいのが実状です。また、ADSLからFTTHへの移行において他のキャリアへのブランドスイッチはあっても、同じサービスレベル、つまりFTTH同士ではほとんどありません。
 われわれが先にお客様と接点を作ってしまえば、他社が後から来られても物件ごと他社サービスに移行することは考えにくいですし、仮に他社が新規にもう1本入線したとしても獲得できるのは数戸レベルで、後続キャリアのメリットはないに等しいでしょう。