トップ企業に強さの誤算--ソニーとNTTドコモ、商品戦略を“軌道修正”

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トップゆえの難しさ。

ただ、この新機軸も他社の“後追い”となった。デザインを強調した若者向け端末は、auの「INFOBARインフォバー)」が有名。ドコモが端末に型番と異なる呼称をつけるのは異例で、ここにもINFOBARの存在が見え隠れする。シンプルな製品は、ツーカーがウリにしてきたものだ。

ドコモ関係者が説明する。「圧倒的トップなので万人受けする必要があり、斬新な端末やサービスが出しづらい」。最近は定額制通信サービスでもauに追随し、後手が続くドコモ。路線変更の原因は、トップゆえに慎重になりすぎたためと言っていい。

変化の速いデジタル家電業界では、提携先や消費者のニーズをつかみ損ねると一気に攻守が逆転する。ソニーとドコモの誤算は、そんな教訓になりそうだ。