サービス強化に動き出すブロードバンド放送

http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/OPINION/20040930/150619/

・コンテンツは充実も,ユーザー認知に普及のハードル
・エリア拡大,新サービスの拡充で大量獲得に打って出る

ブロードバンド回線を使って多チャンネル放送(有線役務利用放送)とVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスを提供する,テレビ受像機向けのブロードバンド放送サービスの加入者数がなかなか増えていない。開始当初はブロードバンド回線の高速性を生かす本命と目されていたサービスだが,今のところ各事業者とも「加入者獲得のペースは想定よりも低い」と口をそろえる。

 正確な加入者数はどの事業者も公表していないが,ビー・ビー・ケーブル(BBケーブル)の「BBTV」,KDDIの「光プラスTV」,オンラインティーヴィ(オンラインTV)がぷららネットワークスと共同で展開する「4thMEDIAサービス」など,IP方式によるブロードバンド放送サービスの加入者数は合計しても数万件程度とみられる。ブロードバンド利用者がすでに1600万件を超すのに比べれば,圧倒的に少ない数だろう。