IT最新事情 第48回〜「携帯電話産業にビジョンを」

http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/rep01/355140

こうしたことを注意深く見極めながら、発展と成長にむけた融合と協業の手を打っていくことになる。

北氏が主張する融合とは、(1)音楽との融合(着うたなど)、(2)放送との融合(FM放送、デジタル放送など)、(3)インターネットとの融合(フルブラウザの搭載によるポータルサイト競争)、(4)企業内ネットワークとの融合(携帯電話が端末に)、(5)リアルコマースとの融合(非接触ICカードの搭載など)、(6)固定ブロードバンドとの融合(リッチコンテンツは他網を活用するなど)、などである。「どれも協業が必要であるし、産業としての広がりを期待できる」(北氏)。

これらはARPUを高める策でもある。端末の普及台数はほぼ飽和状態なので「問題はむしろARPUにある。もし月1000円減れば、1兆円が市場からなくなってしまう」(北氏)からだ。